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【新・関西笑談】初夢は打倒トラ(2)オリックス新監督 岡田彰布さん(産経新聞)

 ■選手が勝つことに飢えている それを引き出すのがおれたちの仕事。

 −−昨年1年間、評論家として外から見ていたオリックスのイメージはどうだった

 岡田 正直言って、ほとんど見てないんよ(笑)。宮古島キャンプで1日、試合も1試合ぐらいやから先入観がないというか、まったく白紙の状態。

 −−監督就任会見で「優勝なんて怖くて言えない」と、珍しく慎重だったのもそのため

 岡田 監督になったから、すぐ優勝とは言えないけど、あれが本音やった。とにかく、何も分からんかったから、そう言うしかなかった。

 −−しかし、昨年12月の監督を励ます会のパーティーでは「来年1年目から勝負して、すぐ優勝します」と、一転して強気になったけど

 岡田 秋季キャンプの1カ月間、選手と接してみて、勝つことに飢えている姿が見えたんよ。それを引き出してやるのがおれたちの仕事。こちらが本気で優勝をねらう気持ちでないと選手に悪いやろ。だからあえて優勝という言葉を口にした。

 −−なるほど。まず選手をその気にさせることが先決。昨年の秋季キャンプでは選手にどんなことを伝えたのか

 岡田 「今年のことはもうええ」ということやね。もちろん最下位になったんやから、どこが悪かったか反省はしないといけないけど、この成績(56勝86敗2分け)でまたスタートするわけやない。おれも選手もゼロからのスタートと気持ちを切り替えてシーズンに臨まんとな。

 −−秋季キャンプでは、全体練習でのユニホーム着用や茶髪禁止など、選手の意識を変えようとしていたが

 岡田 実は初めてオリックスで指導者になったときから、そう思ってたんよ。当時からTシャツ姿や帽子をかぶらず練習している選手が多かった。目標を達成するためには、チームがバラバラではだめや。ひとつの方向にみんなが向かっていかんとな。試合に出ている9人をはじめ、1軍でベンチ入りしている選手だけやない。優勝するためには、2軍からのサポートもいる。ユニホームを着て練習しろ、とか言わなければならないのはプロとして恥ずかしいことやけど、そういう意識を持つことが大切や。

 −−選手のモチベーションをあげてやることも監督の仕事だが

 岡田 その通り。選手がどれだけ気持ちの入ったプレーができるかやけど、持っている力を出し切れていないのはおれたちにも責任がある。試合で10の力が出せるようなベンチワークをしてやらないといけない。

 −−阪神監督だった一昨年9月11日のヤクルト戦で、109日ぶりに1軍登録された今岡をいきなり先発起用。その日が誕生日だったこともあって、意気に感じた今岡がサヨナラ勝利のヒーローになったことがあった

 岡田 たとえば、それまで3三振していたら、普通は代打を出されると思うやろ。しかし、そんな打者がベンチの期待に応えて、次の打席で結果を出すことがある。すべてモチベーションの問題なんよ。

 −−それにしてもあのとき、今岡の誕生日を覚えていたあたりはさすが

 岡田 球団からもらったカレンダーに選手の誕生日が全部載ってるやん(笑)。(聞き手 西井禎一)

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